2008年11月24日

地元出身作家の漫画を読もう・その2「群青学舎」

所長「ずいぶん久しぶりになってしまったけど、2回目のレビューだ」

助手「今回も香川出身の漫画家の作品です。入江亜季『群青学舎』ですね」

所長「エンターブレイン『コミックビーム』で先月号まで連載していた漫画だ。現在3巻まで発売中。そのうち4巻も出るだろうな」

地元出身作家の漫画を読もう・その2「群青学舎」

助手「どんな作品と言えばいいでしょうかね?」

所長「うーん……ちょっと一言では言い表しにくい」

助手「えー」

所長「まあ、基本一話完結のオムニバスものなんだけどな」

助手「一言で言ってるじゃないですか!」

所長「そうなんだけど……うーん。本当にいろんな話があってなあ」

助手「例えばどんな?」

所長「恋物語もあれば、復讐劇もある。なんだか意味がよくわからない話もある。舞台となっている場所も時代も様々だ。現代日本からヨーロッパ、中世風の世界まで」

助手「なんでもありですねー。共通するものはないんでしょうか」

所長「なんだろうな。嫌な気分になる話がないということかな。どの話も読後感がいい。それは断言できる」

助手「それは確かに。ちなみに私は2巻収録の『北の十剣』が好きです。もう王道にもほどがある中世ロマンスですが」

所長「俺は『ピンク・チョコレート』シリーズかな。都さんと春日くんという研究室の先輩後輩カップルの話だが、都さんがかわいすぎていけない」

助手「都さんに限らず、この作者さんの描く女性は美しいですよねー」

所長「ああ。作者はまだ若いんだけど、どこか懐かしさを感じる絵柄でもあるな」

助手「うんうん」

所長「あとエロい」

助手「結局そこかい!」


関連リンク


あり胡同(作者公式サイト)
空間コミックビーム 作者インタビュー
漫画批評:群青学舎 (まんたんウェブ)
コミックガイド:群青学舎 (asahi.com)


コミックビームの漫画について

地元出身作家の漫画を読もう・その2「群青学舎」

助手「コミックビームってどうしてもマイナーな漫画雑誌ですよね。置いていない書店もざらにあります。宮脇書店の本店ですら1、2冊しか入荷していないんじゃないかな?」

所長「そのわりに、単行本は漫画好きの間で人気なんだよな。今年完結した森薫『エマ』は良かった」

助手「19世紀英国を舞台にした本格メイド漫画ですね。アニメにもなりました」

所長「他、連載中の志村貴子『放浪息子』は個人的にオススメだ。ここ数年で一番好きかもしれない」

助手「性に悩む子供達のお話です。文化庁に賞をもらったりしてましたね」

所長「だが、ビームといえばやっぱり……」

助手「桜玉吉ですか」

所長「日記漫画はいろいろあるけれど、やっぱりこの人はすごいよ、うん。とにかく濃い。漫画も生き様も」

助手「ということで、普通の漫画にちょっと飽きた方は!」

所長「読もう!コミックビーム!」

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Posted by 香漫研 at 17:00│Comments(0)漫画
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